日本医療専門学校医療情報技師

教育目的

 日本医療専門学校は、医療の質・効率・透明性を改善し、国民に信頼される医療を再構築するには医療のIT化が不可欠とし、これを担う人材いわゆる「医療情報技師」としての必要な教育を行うことを目的としています。

医療情報技師 医療情報技師は、病院等の保健医療福祉機関で、日々の診療等の業務に関わる医療情報システムの保守や安全で効率的な運用と活用、医療評価に耐える質の高いデータの収集・利用・提供、そのためのシステムの企画・構築を仕事とします。つまり、保険・医療・福祉の現場を知り、現場の医療機器がらみの人間系を総合的にサポートするのが医療情報技師ですが、こうした医療情報技師の数は病院等や医療関連の分野においても大変不足しています。このような、社会的背景を踏まえて、日本医療情報学会は、「医療情報技師」能力検定試験を平成15年から開始し、日本医療情報学会の医療情報技師の能力認定が得られるようになりました。

 ベッド数100床以上の病院数は全国で約2万といわれています。この病院数から推して、近い将来、数万人の医療情報技師の養成が必要となります。これまで、病院における医療事務等、病院システムの構築は、病院側の医療データに基づいてベンダが構築するというスタイルであったため、折角構築された高価なシステムでありながら、利用度は極めて低いものでした。しかし、この数年間のITの発達と高度な医療情報技師の充実により、これらの不都合を完全に克服できる時代となりました。 コンピュータネットワークを媒介にした人々の豊かなコミュニケーションが可能となったのです。つまり医療・福祉の現場において誰でも何処でも何時でも利用し易い動的データベース環境を整えることが国家的緊急課題となりました。このための中心的役割を担うのが医療情報技師であります。これらの高度の技術と倫理を有する技術者を教育することが本学医療情報学科の目的であります。